日曜参観

日曜参観の後、展示してある作品を見て廻りました。

教室内のアーチャンの作品。
習字で書いた人の字。中心を捉えるのがうまくいかない様子で、ややバランスが偏っている。こころの未来研究センターでの療育の際の課題で、線分二等分課題で、アーチャンの場合、中央と感じた位置の印が左右にふれている様子なので、その辺りいろいろな面に影響しているのかもしれません。

それと、線描のスケッチは課題が重なりあった帽子と水筒らしく、アーチャンは立体の認識はできているようなのですが、それを二次元平面として描画するのがうまく連動していない様子で、側面と上からの投影図をつなげて一つの形に描いていて、何となくナチュラルな立体派という雰囲気。水筒はかなり難しかったのか、側面と上からの投影図、それに紐とがそれぞれに描かれています。上が水筒、下が帽子です。
これらはアーチャンのprader-willi症候群の脳の認知特性なのか、ほとんど研究されていませんので、これから取り組んでいただきたい課題と思っています。何人かのPWSのお友達の絵を今まで見てきた感じから、どの絵も重なった図形を描けて居ませんでしたから、共通したところがあるように思います。海外でもあまりPWSの子供達の描く絵画を患者家族団体のHPなどでも扱っていませんから、もっとそのような特性に注視するべきと思っています。過食症と視覚認知についての関連研究はいくつか出てきていますから、この子たちへのかかわり方を考える上でも重要なポイントと思います。

体育館で作品展として展示されています。どの学年の子供達もとても熱心に集中して作品制作していることが見ているだけで伝わってきます。特にアーチャンの学年のお友達には僕が見ても飛び抜けてうまい子が居て、将来アートに興味持ってくれれば面白そうに思います。互いに影響しあって良い雰囲気になっている様子。最近、大阪の学力向上という事で、夜スペシャルとか話題になっていますが、個人的にはアート関連の夜スペや土曜寺小屋があっても良いように思います。いきいき教室を発展的にしていけばすぐにでも出来そうに思うが。
電車の停車場見学に行った時に写生。青色の電車が気に入ったらしい。ここでも重なったもの同士の表現はできていませんね。

それと、いくつかの班に分かれての街づくりの課題。アーチャンはいろいろなお店屋さんの街区でお花屋さんを作っていました。ビーズの粒々が花らしい。モデルは近所のお花屋さんらしい。