copper+2展

知人の小谷廣代さんが経営するシェ・ドゥーブルにて、小谷さんとLiisa Hashimotoさんの二人展を観てきました。小谷さん在廊されていたので、作品についてお聞きしてみました。

少し前にここで開催された、「銅を刷る・銅をまとう・銅を叩く」展http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20050611/artの三人のメンバーのうちの二名で、今回もcooperということで、銅をテーマにした作品群。今までの作り方に対して、初めて銅の持つ「アク」を表現に取り入れてみたとの事。アクというのはとても感覚的な言葉で一般化して伝えるのは難しいけれど、銅の作用でインクが若干鈍くなる感じと言えるでしょうか。
作品は、銅板画と壁への直接的な線によるドローイングが小谷さん、指輪やアクセサリーや吊るされたオブジェがLiisaさん。以前の「銅を刷る・銅をまとう・銅を叩く」展の際に感じた、「ひとつのジャンルを始点とするメタな視点を形成するのではなく、銅版画(二次元表現)にしても、ジュエリー(二次元と三次元の中間体)にしても、家具的なオブジェ(三次元的な構成)にしても、それぞれが、お互いの構成法を内包していて、見ているうちに、どれが始点(メタな視点)なのか曖昧になっていく。」印象のうち、家具のアートの方が参加されていなかったので、その分(三次元的な循環)を補うような形で、小谷さんの銅板画が画面の一部が切り取られ、もしくは重ねて刷られてそれが立体的な折り紙として、「地」の部分が「図」化して、かつジュエリーが置かれる事で、再度、「地」化しているという複雑な循環構成となっている。

会場:シェ・ドゥーブル
大阪市西区阿波座1-9-12
9月1日〜9月20日(12:00〜23:00)日曜祭日休廊