第36回「我ら海の子展」

定期的に「prader-willi」や「プラダーウィリー」等でblog日記検索していて、時々とても素晴らしい情報に出会う時があります。
第36回「我ら海の子展」(財団法人サークルクラブ協会、社団法人日本海洋少年団連盟主催)の入賞作品のうち、銀賞入賞者の小学校1年生の男の子が、アーチャンと同じprader-willi症候群児で、絵画通じて多くの方にこの疾患知って欲しいとの御趣旨で参加されたとのことです。
下記のblog等にくわしく紹介されていますので、御覧下さい。

財団法人サークルクラブ協会
第36回「我ら海の子展」授賞式
(転載についてサークルクラブさんの許諾済み。協会の方からのメールでは、御両親も多くの方にPWSを知っていただきたいとの御主旨で、転載許諾されているとの事でした。感謝致します。)
http://circleclub.blog117.fc2.com/blog-entry-16.html

第36回「我ら海の子展」
http://aqua.club.or.jp/index.html

PWSはまだまだ未解明なところ多いし、その認知特性を知る上からも、専門家の研究に資するように、多くの患者家族の描く絵画類を集積してアーカイブにしていければと思い、個人的にネット通じて知り合った方々の御協力で、私のblogでも少しずつアーカイブ作りしているのですが、可能であれば、患者家族会やPWS協会等で、アーカイブ作成ならびにデーターの公開をしていただければと希望しています。海外のPWSの協会や財団等でも何故かそのようなアクションは無い様子で、とても残念に思っています。

今まで知り合ったPWSの患者家族の方が描く絵は、偶然かPWSの特性なのか、様々な年齢の方でも、皆さん同じような傾向があり、遠近法的な単一の視点がなく、描かれる対象がバラバラに、重ならないで描かれているようです。個人的には、そうではない表現の作品もあるよ、といった情報も欲しいところですが、今まで知りえた絵画の情報から、最近注意して、文献を探したり、専門家の方に問い合わせなどしているのは、PWSの場合、視覚の自己中心座標系に変異があって、揺らいでいるのではないのだろうか?それ故に、遠近法的な単一の視点を持ち得ないのではないかと推測しています。またそのことによって、精神面でも不安な気持ちを抱きがちになっているのではないだろうかと思ったりしています。まずそのような傾向があることをきちんと調べていただいて、次にそれらを安定させるようなことは可能なのか否か等知りたいとも思っています。それがアートセラピー的なかかわりの中で、できていけば一番良いなと思っています。
子供達の描く絵画は、言語が充分使えないPWSの子供たちにとって、とても大事なものですが、視覚認知の専門家から、そのような視点からも見ていただける貴重な資料になると思っています。