ベンガラで綿風呂敷と和紙を染める

インターナショナルワークショップフェスティバル(IWF)2008「100DOORS」のうち、今日は「ベンガラで綿風呂敷と和紙を染める」に家族で参加してきました。
講師の方は、北代るり(流水舎)さん。
様々な染色に関してのメモを配布いただき、内容は参加者で順番に項目ごとに読み上げて理解していきました。
草木染めが本来の御仕事らしく、でもその場合は、お湯を使用したりするので、今回の室内でのワークショップでは無理なので、ベンガラ染めにされたとの事。
草木染めは、その起源として薬効のある草花を布に染み込ませて、それを体に直接当てることで癒すことにあるとの説もあるらしく、ほとんどの原料が漢方薬と重なっているそうです。先生はヨモギ染が好みらしく、腹巻もヨモギで染めた物付けているとの事でした。
草木染の場合は繊維に色が浸透していくのだそうですが、ベンガラの場合は、繊維の上に色が乗って行くような状態で、草木染とはその辺りが異なるとの事。一般的に知られているベンガラの色は、原料の酸化第二鉄のサビ色ですが、他にもいろいろな金属等を混ぜる事で、多様な色が作れるらしく、いくつか資料で見せていただきました。今日はポピュラーなベンガラ色と、少し灰紫みたいな感じのものと2種類でした。
糸の性質によって、染まり易いもの、染まり難い物があるらしく、染まり易い物として、絹や羊毛があるそうです。原因は、タンパク質が含まれている為らしく、タンパク質を含まない、綿等は染まり易くする為に、下処理が必要で、今回使用される綿も、事前に先生が既に下処理されたものでした。
申込みの際に、参加条件として年齢は中学生以上と記されているのに気付かないで、会場で、私達でサポートしますので、良いですかとお聞きして、どうぞという感じで了解いただきました。でも、やはりアーチャンには少しこういう渋い感じの作業は理解が難しかった様子でした。和紙の方もサイズはアーチャン向きだったのですが、漬けると紙が破けてしまい、僕達大人には、それもまた面白い雰囲気が出るので、楽しめたのですが、アーチャンには、こちらもなかなか難しい感じでした。
講師の先生も、和紙の方は染めないで、絵を描く課題にした方が良かったと仰っていましたが、アーチャンにもその方が馴染み易かったかもしれません。でも、帰宅後、干してきれいに仕上がった綿風呂敷を見て、とても喜んで、ハンカチにして欲しいとカーチャンにリクエストしていました。
北代るりさん、主催者の皆さん、ありがとうございました、感謝です。

北代るりさんから制作の方法等説明のあと開始。
最初に、バットの中に、ベンガラの粉を先生が入れられて、それを参加者が手で混ぜるという流れ。アーチャンも灰紫色の方のお手伝いをしています。

続いて、面風呂敷を漬けて、とにかく揉んで、色を馴染ませていきます。カーチャンはポピュラーなベンガラ色の方でやりたいと希望したので、そちらに移動。一緒に参加していた、子供達の布はとても濃い色に染まっていましたが、我が家の布は何故かとても薄くなりました。でも、先生はそちらの薄い染めのほうが私の好みと言われていて、乾燥後の仕上がりの色が楽しみになりました。
最後に絞って、広げて、皆で出来栄えを見せ合いました。本当は屋外のワークショップであれば、少し干している間に乾いて、そのまま身につけて持ち帰ったりするそうですが、室内なので、ビニール袋に入れて持ち帰りました。


続いて、和紙にチャレンジ。でも破れたり、シワシワになって悪戦苦闘でした。でもそれも味わいがあり、乾燥したら、適当に切り取ってまたいろいろなことに使えそうです。

ベンガラで綿風呂敷と和紙を染める
講師:北代るり(流水舎)さん
http://www.artcomplex.net/doors/100sche.php?itemid=1046&catid=137
http://trademark5.exblog.jp/i13/

100DOORS
大阪21世紀協会のHPより
http://www.osaka21.or.jp/colabo/doors/index.html