FPWR Reaches $1 Million Mark in Funding PWS Research

アメリカのprader-willi症候群の患者家族会の研究支援額が今年度の支援で100万ドルを超えたとの事。100万ドルといっても1件あたりの額は5万ドル程度ですから、多くの研究者さんに支援の輪を広げているという訳ですね。今年の支援対象の研究内容が紹介されていますが、とても多岐に渡っていますね。
日本の場合、特定疾患の対象云々のレベルですが、2007年度のFPWRの研究対象には、大阪大学の吉川先生の発見によるnecdin遺伝子の研究http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000201過食症との関連で久留米大学の児島先生の発見によるグレリン研究http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000101とが選ばれていますし、日本においても直接的な支援があってもおかしくないと感じます。むしろ世界に先駆けて治療法開発に結びつく研究成果が得られる環境が日本にはあるのではないかとさえ私は思っています。
過去、児島先生の御提案で、患者家族有志とアーチャンの主治医さんの岡本先生とで協働してグレリンの研究に血液検体として参加した経験があり、現在も継続して研究していただいていますが、そういった形で患者家族自ら行動しなければ、治療法開発も希少難病故に難しいのではないかと思います。
今年度の概要のうち、「インプリントされている遺伝子を活性化する研究」と「強迫性障害の治療法の研究」とが特に興味深いですね。
「インプリントされている遺伝子を活性化する研究」についても、北海道大学医学部小児科の斉藤伸治先生http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000401が世界に先駆けて既に研究されていますし継続して研究いただいているようですから、日本においても研究が進む事を願いたいところです。

http://www.fpwr.org/research/grants/summary
FPWRのホームページより引用