算数の時間

たんぽぽ教室の連絡帳に、算数の時間の様子を記録いただいている。
アーチャンは普通クラスに通っているので、三年生になり課題もかなり難しくなっている様子で、クラスでは算数は三桁の繰り上がりの足し算を学んでいるようですが、アーチャンには難しいので、別に1桁の足し算の課題をしているそうです。計算方法は、例えば4+3=の場合の、大きい方の数の4に丸印して、それを頭で覚える数として、それに足す数の3を、指で数えて足し算しているそうです。
ノートには「以上のような方法で計算をしています、もしお家でもされるなら、この方法で御願いしたいと思います」とあります。
こころの未来研究センターさんでの療育http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20080510/ryouikuでも、これはアーチャンがそうしたようですが、指で数えて計算したようですが、この時も指の5本を超える数の場合は、手間取ったそうなので、うまく定着してくれるのだろうかと思うところです。
小学校での、やり方(半分を頭に記憶し、それに指で数えた数を足す)は、それを繰り返す事で、暗算で数を認識できるようにする為のものと思いますが、一度それに慣れると、なかなか次のステップに行けないので、うまく移行できるように見守りたいと思います。
今のアーチャンを見ていますと、目に見える物を数える事は概ね問題なく出来ているので、繰り上がり、繰り下がりのところが壁になって、ストレスになっている感じですね。以前、ここにコメント書いていただいた年長さんのPWSさんのお母さんのお話では、繰り上がり繰り下がり計算が出来ると、授産施設等でも、それなりに仕事に就ける旨のお話がありましたし、そこがポイントのように思います。
鳥取大学の大野先生の調査http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/10000502/p11でも成人の方で、IQ=50前後の方が多く、IQ=50の場合、14歳で繰り上がり、繰り下がり計算が出来る程度の能力有とありますから、時間を掛けて繰り返し、定着することを願いながら、無理なくストレスにならないように、算数が嫌いにならないように、係わって行くのが良いように感じています。