「鹿男あをによし」と「だいすき!!」

同じ時間帯なので、どちらかをビデオに録画してみる事に。
今日はとりあえず「鹿男あをによし」を先に観た。

奈良や京都のやわらかな広がりのあるランドスケープと、演出家の好みと思われる、カチッとした整形の奥行き感が強い目の室内劇との組合せが気持ち良い。自分の行動が鹿に見張られていて、その不安感みたいなものが、壁の少ない室内劇(ラース・フォン・トリアー監督の映画ドッグヴィル思い出した)で強調されていて、いつも誰かが同時に重なるように見えている。次回も楽しみだ。

鹿男あをによし
http://wwwz.fujitv.co.jp/awoniyoshi/index.html

「だいすき!!」は、原作者さんが福祉施設で実際に子育てされているモデルの御夫婦に取材をされているので、リアルな印象を受けますね。(社会福祉法人 南高愛隣会さんhttp://www.airinkai.or.jp/のホームページに紹介されています。)
近い将来、アーチャンがどんな環境でどんな人生を切り開いていくのか、まだ想像もできませんが、でも、成人するまで時間が経つのはあっという間だろうし、明るい未来であって欲しいなと思いながらドラマを見つめていました。

「だいすき!!」
http://www.tbs.co.jp/daisuki2008/

ドラマ見ながら、アーチャンが生まれた頃の事も思い出していた。あの頃はまだprader-willi症候群の情報も少なく、最初の病院の御医者さんが告知の際に医学書片手に、諸症状解説いただいて、そのうちの一つとして、不妊の可能性が高いというお話だった。その後自分なりに検索してみて、出産例は見当たらなかったけれど、でも不妊に関しての確定的な情報もどこにも無いので、そこから推論して、授産能力はあるのではないだろうかと思い、それ以外の部分の疑問も含めて、紹介いただいた、PWSを多く診ているという二人目の当時のお医者さんに自分の疑問を伝えたところ、「PWSは絶対に受精しません」と断言されてしまい、そんな筈は無いと医師に反論したところ、何を思われたのか「そんなに世継ぎが欲しいのなら養子をとったらいいやろ」と言われ、以降の診察をお断わりした悲しい経験がありますね。もちろんその後、海外での出産例が報告され、現在世界で公式に記録されているのは3名らしく、全て女性のPWSですが、少し前のIPWSOの総会の記録には男性の場合の受精能力についての研究も進められているようですから、可能性はゼロでは無いと推測しますね。また、最近の報告ではPWSでは血中濃度が異常に高いグレリンと性ホルモンとの関連についての研究も進んできているようですから、まずは医学的なバイアスの無い、事実を確認するというところから、初めて欲しいなと期待しています。