大阪市立近代美術館、5年ぶり再始動

大阪市は財政が破綻寸前で、青少年会館も廃止するという状況。僕達が通って陶芸制作していた青少年会館は、陶芸釜の修理も出来なく、管理者も居なくなるので、釜自体も使用できなくなってしまった。
美術館の建設自体は僕も賛成するけれど、近代美術館の建設予定地は国立国際美術館の雰囲気が合っている場所だし、個人的には現代美術センターをここに建設した方が良いと思いますね。
コレクションの有効活用も必要だけれど、現在アート制作をしているアーティストが自由に活動できる場所の充実の方を優先して欲しいですね。
下記のように市長公館を結婚式場に公開するのならば、むしろ、ここを東京都庭園美術館のように、近代美術館にコンバージョンした方が、建設費もより少なくて済むし、近代美術に特化した展示としては、よりふさわしいのではと思う。

読売新聞:大阪市立近代美術館、5年ぶり再始動…新年度に調査費(2007年2月14日)

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 大阪市の市制施行100周年(1989年)を記念して計画されながら、財政難で頓挫していた市立近代美術館の建設が、実現に向けて5年ぶりに動き出すことになった。建設用地として市が約160億円で取得した大阪大医学部跡地(北区中之島、1・6ヘクタール)の地価が需要の高まりから上昇しており、市は新年度予算案に調査費500万円を計上、計画を縮小したうえで用地の一部を売却するなどして建設費を捻出する手法を検討していく。
 近代美術館の建設計画は、2000年までの完成を目指して89年にスタートした。ところが、時はバブル。地価が1平方メートル当たり1000万円とその10年前の20倍近くに跳ね上がっていたため、購入を見送った。
 その後、バブル崩壊で地価は急落。最盛期の8分の1(1平方メートル126万円)になった98年、市は「今が底」と判断して2002年にかけて用地を取得した。
 しかし今度は、財政難から約280億円の建設費を賄えなくなり、計画をストップし、用地は駐車場などに転用。一方、それまでに153億円で購入したモディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」(19億3000万円)やダリの「幽霊と幻影」(6億7800万円)など793点と寄贈分の計約3100点を倉庫に保管し、事業再開の機会を待った。
 場所は中之島の一等地。04年には南側に国立国際美術館がオープン。さらに09年春までに、すぐ北側に京阪・中之島線が開通することになり、周辺に高層マンションやオフィスビルの建設ラッシュが起きている。
 こうした状況から、市は「1平方メートル当たり170万円前後での取引が可能」と判断。5階建て、延べ2万4000平方メートルの計画を縮小して建設費を半額程度に抑え、用地の半分程度を売却したり貸し出したりして費用の一部を確保する方法などを検討する。
 近代美術館の建設は市が18年間温めてきた悲願。関淳一市長は「中之島一帯を芸術、文化を味わえる地域にしたい。財政の厳しさは変わらないが、数々の名画をこれ以上放置できない。支出を極力抑えるよう知恵を絞る」と話している。

大阪市長公館を結婚式場として一般に貸し出し 財政難で
http://www.asahi.com/politics/update/0224/007.html
朝日新聞のHPより

なにわの迎賓館 市長公館 一般開放
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/kaikaku/oc60307a.htm
読売新聞のHPより