きぎ工房「木の額」展

南堀江の天音堂にて、きぎ工房「木の額」展を見る。アーチャンの誕生日も近いし、プレゼントとして、良い額をと思い、御伺いしました。
きぎ工房の片桐さんも居られて、会場で少しお話しました。
版画や鉛筆画を入れて装丁されたものと、額縁の枠だけの展示のところと分けられていて、30種類の木で製作された額縁の樹種の違いが、よく分り、こんな風に一度に額縁だけ意識してみたことなかったので、楽しい経験ですね。一つの額に目が止まり、その、聞いた事も無いようなブラジル産の木はとても鮮やかなオレンジのような朱のような色をしていて、しかも時間とともにかなり色が変化していくらしい。額自体は作品に対して、どちらかと言えば、不変のものと思っていたので、これは新しいアイデアですね。木は時間とともに変化していく、ということは頭の中では分っているけれど、額縁、という切り取るフレームというものを概念的なシンボル作用を持つものとして捉えていたのかもしれません。
現代アートは額縁的なものを、どちらかと言えば否定的に考えてきたように感じますが、僕は、額縁有りも無しも、両方の良さを楽しみたいと思うし、額に絵を入れた時の変化に、驚くし、その効果を不思議なものと感じますね。
夫婦でこれが良いなと選んだ額をアーチャンに見せると、何故か本人は、小さい額が良いと言ってリクエストするので、とてもかわいいものとなりました。片手で持てる大きさです。これも、幼児のスケール・エラー的な認知とつなげて解釈できるかもしれません。スケール・エラー的な認知は文字習得前の3歳くらいの幼児から見られる、もっとも人間らしい反応ですね。

幼児のスケール・エラー的な認知についてまとめています
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20041218/artanart

額自体が世界を縮小するような働きがあり、ミニチュアの額は、それをさらに縮小したようなイメージがあるので、とても不思議な感じですね。

大阪での展覧会は明日までですが、同じ額の展覧会や家具展を来週以降、東京他で開催されるそうです。下記参照

きぎ工房「木の額」展
天音堂
◆2006年10月6日(金)〜10月10日(火) 正午〜午後7時
最終日は5時まで
http://amanedo.exblog.jp/

きぎ工房 片桐武夫さんのblog
http://kigikobo2.exblog.jp/

きぎ工房「木の額」展
2006年10月17日(火)〜11月4日(土)
Galerie sur-murs
http://www008.upp.so-net.ne.jp/myhogasa/

きぎ工房「木の仕事」展
2006年10月28日(土)〜11月5日(日)
浦安の小さなギャラリー どんぐりころころ
http://members.jcom.home.ne.jp/donkoro/