『音の海』感想

日曜日の『音の海』コンサートの感想の続き。
コンサートは、ノイズのような脈絡の無いようなゆったりとした、音遊びの雰囲気でしたが、いろいろ新しい発見もありました。最後に、アンコール演奏があり、凄く盛り上がって、僕の耳には、かなりキツイ状態になったのですが、アーチャンは一番乗っていて、手拍子して喜んでいました。やはりPWSの子供達は、聴覚が弱いのか、これくらい強い音でないと、響いてこないのかなと思いました。もしくは、イルカによるアニマルセラピーが、イルカの発する超音波によって脳が刺激され、癒されたりするという説に近いのか、耳の能力を超えた音が出ていたのかもしれません。
コンサートをリードされていた大友良英さんのCDを購入して帰宅後、聞いてみたのですが、最初、これはCDに傷が入っていて、壊れてるんか?と思うような、訳わからんものに聞こえてきましたが、その全編ノイズのCDを、僕も、変と言うのか、繰り返し聞いているうちに、何か分りませんが、不思議と、脳の奥のほうを、揉んで貰っているような、気持ちになってきました。これは快、不快の紙一重の世界なのかもしれません。

でも不思議に思うのですが、翌日から、アーチャンに話し掛ける時の、声の強弱のつけ方が、無意識的に変わったような気がします。何て言うのか、今までは、顔というのか、アーチャンの存在というのか、ぼんやりとした全体、意識に向けて話していたと思うのですが、もう少し、焦点が絞られて、脳の奥深くに、僕の声が届きますようにと、気持ちを込めているような、みたいな感じでしょうか。
これが、アーチャンに良い効果があるのか、どうかは分りませんが、僕自身に何か変化が起きたのは事実です。