「自閉症の我が子へ2 奇跡の子育て900日」を観る

昨晩、家族で見ました。いろいろ考えさせられる場面がありました。自閉症については、まだ充分には理解していないところもあり、こだわり行動の場面や、自傷、他傷行為の辛い場面を、ただみつめていました。御家族の将来への不安も、共感するところですね。
番組制作サイドに対しては、継続して自閉症児にカメラを向けて、取材をするという行為が、子供達の発達やパニック症状に、どんな影響を与えるのか、事前に研究した上で、番組制作されているのか、など疑問が湧いてきたりもします。カメラは透明ではないから、子供達にとっては、異質な環境の変化でしかないのではと思ったりもする。
さらに継続して番組作られるのであれば、子供への取材の影響をまず、考慮して欲しいこと、それと、パニック生じた時の、家族や周囲の人間の適切な対応方法についての、専門家からのアドバイスが必要だと感じる。
番組中、給食の時、偏食のある子供さんが、嫌いな野菜を先生の眼を盗んで捨てた後、コミュニケーション無しで、野菜をお皿に入れる先生の行為に怒りパニックになるところは、事前に偏食内容の情報の共有があれば、ある程度防げるのではないか?と感じたし、パニックの原因を取材者はキャッチしたけれど、それを学校関係者や家族に適切に伝達した風でもなく、次の日から、関係者は、ではこのようなケースに対して、どう対処するのかという、学習の部分が無いと、生きた情報とは言えないと感じる。
ひとつひとつ、個別に細かく適切に、子供の特性を理解しつつ、対処していくしか、ないんだろうな、と自戒を込めて見つめていた。

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