アートで生きたい 〜授産施設の挑戦〜

prader-willi2004-09-29

平野区にある授産施設「アトリエインカーブ」さんの見学会に参加してきました。
理事長の今中博之さんは建築家でもあり、この施設のデザインも手掛けられたとの事で、隅々まで配慮の行き届いた、気持ちの良い体験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
最初に丁寧にアトリエの活動をまとめたパンフレットに基づいて、説明をされてから、NHK教育でこの施設紹介した番組をビデオで拝見。その後、施設の見学。こちらの施設のように、知的障害者のアート制作に特化した授産施設は、大阪では例が無いらしく、20名の定員に対して、沢山の希望者がおられるとの事。ここでは通われているアーティストを「クライアント」と呼び、彼らをサポートするスタッフを「デザイナー」と呼ぶとの事。制作場面は、定時過ぎだったので拝見できませんでしたが、今日の作業のエッチング(銅版画)の部屋の、印刷用のプレス機や、腐食用の塩化第二鉄の茶色いドロドロとした感じとか、銅板に塗られたアスファルトグランドの匂いとか、長いあいだ銅版画制作していない僕には、目の毒でしたね。クライアントの資格は18歳以上で、療育手帳を持ち、支援費制度障害程度区分の認定を受けた方との事で、アーチャンはまだ4歳だし、まだまだ10年以上先の話だから、アートのこととかに興味持ってくれれば、嬉しいなと、今はまだそんな感じですね。約1時間の説明の間、メモ紙に鉛筆でずっと集中して描いていました。家族以外の方から見られながら絵を描いてるとこ、僕は初めて見たけれど、人から見られることで嬉しくて集中している感じもあり、うまくその部分伸びれば良いなと思いました。
帰り際、展示してあった「商品」の中で、夫婦とも気に入ったメタルのピンバッチ2種類購入。さっそく明日スーツの胸のところに飾ろう。

アトリエインカーブさんのHP