「児童画の発達過程ーなぐり描きからピクチュアへー」を読む(借りる)

頭足人」等御研究の岡山大学の高橋敏之先生http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20040424#artanartのHPに引用テキストとして、記載のある「児童画の発達過程ーなぐり描きからピクチュアへー」(ローダ・ケロッグ著)を読む。これは大変な労作ですね。児童画100万枚の分析から得られた知見のようです。
「なぐり描き」は英語ではスクリブル=Scribbleと言うらしい。「なぐり描き」と言うより「スクリブル」と説明する方が、何となくアートの雰囲気がするが、中身は同じですね。アーチャンの描くものを、あまり分析的に見るのは好ましい事では無いし、それが目的で画像化して、blogに載せている訳でもないが、しかし、ゆっくりとではあるが、健常児と同じような発達のプロセスを辿りつつあって、だいたいどのような段階にあるのか、漠然とであっても、知っておきたいと思っているので、そのような志向性を与えてくれる、適切なテキストだと思います。
少し前のドラマ「光とともに」の中で、光君のなぐり描きの絵をどちらかと言えば否定的なイメージで演出していたことに、少し違和感覚えましたが、http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20040513#autismなぐり描き自体は発達のプロセスの中で、大きな意味があるという事を、改めて感じます。
翻訳者の序文から一部引用

スクリブルを20種に分けるのは独創的、児童の全ての絵画が6種のダイアグラムに帰せられるというのは卓見だ。2種のダイアグラムの合成図形をコンバイン、3種以上の合成をアゲレゲイトと呼ぶ(具体名を用いない)命名法も優れた創意だ。
深田尚彦

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児童画の発達過程ーなぐり描きからピクチュアへー