ドラマ「光とともに…」第4回を観る

校長先生の発案で、光君との交流に、トマト作戦を試行する。この場面では色彩が効果的に使われていた。菜園のゲートの屋根のない、あづま屋のフレームは確か前回までは樹の脱色した灰色だったと記憶するけれど、柱が薄い緑色、方杖がスカイブルーに塗られていた。そして達成感としてのトマトの赤い色。
母親役の篠原涼子さんが好きな映画の監督ジャン・ジャック・ベネックスの「ロザリンとライオン」も、色のイメージうまく使っていたと記憶する。ロザリンが実績積んで、達成する毎に、ライオンの檻の色も、緑、青、赤(金色)と変化していく。ステレオタイプな表現だけれど、その分、解りやすいし、雰囲気よく伝わっていた。
第1回のような内面を描写するイメージ映像は一切なくなったが、その方が、僕は好ましいと思う。細やかな行動の読み取りを、周囲のものが、いかに丁寧に行えるかが、多分一番要請されているところだろうし、少し引いた視線が必要だと思うし。光君をサポートしてくれたワタル君に里緒先生が丁寧に説明するくだりで、カメラが少し引いた感じで、斜め上にあがる感じは、間接的な表現だけれど、感情の動きがよく伝わってくる。小さな気づきの積重ねのシーンが良いですね。