ドラマ「光とともに…」第2回を観る

光君のお気に入りの赤い屋根のダンボールの家(全体像が明快、柔らかい 可変的=4次元と3次元の中間体 タルコフスキーの「サクリファイス」を連想するhttp://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/inscrfc.html http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/scrfc.html
それを包含する教室と、そこからの、たぶん2階ぐらいからの眺め(断片化したシルエット、ハード 3次元と2次元の中間体)
高層マンションの一区画としての自宅(搭状(線状)で威圧的であり、個人のテリトリーも曖昧 2次元と1次元の中間体)

この3つの光君を取り囲むスペースの階梯を見ていると、空間が子供達に与える影響の強さを感じる。僕もマンション住まいであったが、去年、2階建てに僕の事務所毎引っ越した。やはり小さい子供には、適切な高さと広さのスペースが必要なんだと思うし、年齢や障害の内容によって、環境は整えていくべきなんだと思う。第1話が引越しの場面から始まったのは、その意味からも象徴的ですね。僕の娘の保育所探しでも、やはり保育所のスペースの感じは、選択肢の重要なファクターだったし。http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20031101#p3
小林聡美さんが様子みて、赤い屋根のダンボールの家作る場面は、だから良い印象受けました。ポラロイドの写真に説明文書いて丁寧に教える場面は、良いし、実際的で参考になる内容でした。(小林聡美さんに声掛けた男性というのは、要するに三谷幸喜さん、という事ですか?)
ドラマの中で、何度も「自閉症は治らない」というふうに言われているが、実際どうなんだろうと思う。井川遥的な楽観的な見方は、僕にも若干あって、よく御叱りを受けるんだけれど、遺伝子研究が飛躍的に進みつつある現代ですから、あまり固定的に捉える必要も無いと思う。自閉症とprader-williとの関係も、いずれ解明されるでしょうし。
篠原涼子さんの公式HPhttp://www.mtm-pro.co.jp/shinohara.html見ると、好きな映画は皆、渋いものばかり。「ベティーブルー」「追憶」「羊たちの沈黙」とある。このうちの「ベティーブルー」の監督ジャン・ジャック・ベネックスの作品「ロザリンとライオン」とか「IP5愛を探す旅人たち」は僕も好きだけれど、登場するヒロインはみんな逞しく、自己実現していく女性ばかりというイメージがある。対照的に駄目男が登場する。「光とともに…」も何となく、今のところそんな気配がするが、これから父も変わっていくんだろうな、と期待しよう。