「情報技術の進歩と人間のコミュニケーション」養老孟司氏

ブロードバンドシンポジウム2004 基調講演より
http://www.asahi.com/sympo/BB2004/index.html

意識と無意識についてのコメントですね。昨年、文楽に詳しい友人に誘われて初めて文楽を見た時、人形が意識の世界で、黒子の人形使いが無意識世界を象徴して反転しているように感じた。西洋の人形が宙から吊られるのに対して、東洋の人形はおおむね下から支えられているようだ。顔を見せる出遣いは戦前までは無かった形式らしく、顔を見たいという要望に答えて変化してきたという。顔を見せる出遣いを意識と無意識を繋ぐ「前意識」と捉えれば、絶妙なバランスを見せる文楽人形に新しいアイデアのヒントがあるように感じた。意識と無意識の中間的な状態(半覚半睡のような)ときにアイデアがひらめくような気が僕はいつもしている。ただ寝不足なだけかもしれないが。
友人が書いた文楽の本紹介します。

文楽に連れてって!(田中マリコ著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4787271458/qid=1080565746/sr=1-30/ref=sr_1_0_30/249-7468150-3488330