酒谷星子「フラミンゴ畑」

午後、雨も収まったので岸里から地下鉄に乗り北加賀屋へ。大阪カンヴァスの展示のひとつ、酒谷星子さんの「フラミンゴ畑」を観に行きました。

酒谷星子「フラミンゴ畑」
http://osaka-canvas.jp/13_sakatani.html
大阪カンヴァス

会場はごく普通の平屋の長屋三戸分をつなげて展示場としていました。外観はそのままの状態なので、扉を開けると強烈な色彩の世界があり、一瞬にして雰囲気が変わりました。
アーチャンは鳥がとても好きだし、少し前に天王寺動物園でのremo scopeのワークショップの時も最初にフラミンゴを撮って欲しいと言ってたし、今日もフラミンゴ気に入った様子でした。
長屋三戸のうち、エントランスのところは壁天井にデフォルメされた様々な動物が描かれているようで、会場に居られた案内係の女性から、何匹居るか探してくださいと。そこはプレイルームのようになっていて、近所の子供らしき男の子が二人でゲームして遊んでいました。
少し分厚い扉を開けて奥の部屋に入ると、最初の部屋が暗い部屋で、フラミンゴでぎゅうぎゅうのところを掻き分けながらさらに奥の部屋に行くと、そこはサファリのような明るい雰囲気の部屋になっていました。
フィギュアに対して、どうしても剥製のようなイメージを感じる為なのか、かなり前に、ブロイラーの工場のデザインを担当した経験の記憶が蘇り、その時の何万羽ものブロイラーの脚、トサカ、羽根を積み上げたバックヤードを見たときの、強烈なイメージが会場では浮かびませんでしたが、今こうして文章化していると、急に思い出されてきた。
震災の影響で自分の中で明るいイメージが浮かび難いのか、もしくは作者御自身の中でも、そのような膨大な数の屍的なイメージがあるのか分かりませんが、フラミンゴのピンクの色も、また食物連鎖のひとつであることを連想。

最初のエントランスの部屋。入る時に靴を脱いで入るという、何とも日本的な習慣が踏襲されています。靴のままでも良いのではと思いますが、プレイルームで子ども達がごろごろしていたし、リビング感覚なのかもしれません。(以降の画像転載許諾済み)

分厚い扉を開けると、暗い部屋の中に無数のフラミンゴが居ます。

ぎょうぎゅうの状態のフラミンゴを掻き分けながら奥に進まないと次の部屋を見ることはできないように設えてありました。最初、暗い部屋だけで展示は終わりと思って、出てきたら係りの方から、明るい部屋も見られましたかと尋ねられたので、まだあるんやと引き返しました。
暗い部屋から明るい部屋の開口部を見る。お辞儀をしているような感じ。

重なる首がハートマークのような。フラミンゴの大群を俯瞰してみたらハートマークになっていたという海外のニュースのこと思い出した。

アーチャンにデジカメ渡して、気に入ったとこ撮ってと言うと、ちょこちょこ撮りました。