特別展「きのこ!キノコ!木の子!〜きのこから眺める自然と暮らし〜」

長居公園内にある大阪市立自然史博物館へ家族で行き、特別展「きのこ!キノコ!木の子!〜きのこから眺める自然と暮らし〜」を観ました(ブロガー無料招待に申し込んで、今回もラッキーに当選しました)

特別展「きのこ!キノコ!木の子!〜きのこから眺める自然と暮らし〜」
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2018kinoko/
webより引用

キノコに関して数年前から、いろいろと興味持つ機会があり、今回は特に我が娘のアーチャンが最近目にしたキノコの名前を知りたかったようで、とても楽しみにしていました。

昨年の7月に同じく自然史博物館の特別展の「瀬戸内海の自然を楽しむ」を観た帰路に長居公園内で大きなキノコを見つけて、写真も撮り気になっていたようです。
こんな感じのキノコでした。

以前に大阪市のDOORSのワークショップで堀博美さんのキノコアート制作に参加したことがあり、
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20120812/workshop

今年の中之島祭りで再会した際にアーチャンが、このキノコの名前を教えて欲しいとお聞きしたら、イグチというキノコの仲間だと思う、しかし詳しくは今、図鑑無いので分からないとの事。
それで、今回、学芸員さんに教えてもらうことに。

学芸員の佐久間さん。パソコンでデータ検索して画像見せていただきました。

教えて頂いた内容のメモ。
やはりイグチというキノコの仲間で、オオウラベニイロガワリに近いとの事。でも確定するには実物や胞子などが必要との事でした。

もう一つ、今年の6月頃に、近所の旧今宮小学校の作業場開いてますワークショップの菜園で見つけた、大きなキノコについても、お聞きしました。
こんな感じのキノコでした。


教えて頂いた内容のメモ。
ベッコウタケという、倒木に生えるキノコらしい。
サルノコシカケの、やわらかいキノコのようなものらしい。

とても良く分かり、アーチャンも名前が分かって嬉しそうでした。ありがとうございました。

少し前に、椎茸のホダ木植菌ワークショップに参加して、何年もたくさんの椎茸がとれて面白かったし、
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20151221/agri
キノコ栽培の関連情報も興味深く観ました。

昭和のはじめ頃まで関西の近郊の山で松茸がよく採れて、松茸狩りがメジャーな行楽だった事は知りませんでした。松の木が資源として重用されたこと、堆肥用に草が刈られ痩せた山であったことなど、今とは随分山の景色も違っていたようです。


今回、粘菌研究で有名な南方熊楠さんのキノコ標本の実物を見ることができましたが、たまたま翌日から家族展の搬入をする予定で、展示物は既に出来ていましたが、表現方法にまだ確信が持てなくて迷っていましたが、熊楠さんのキノコ標本の、一枚の台紙の中に情報を全部詰めようとしているテイストや、その標本の今回の展示のされ方に、共通したものを感じ、これで良いんだと思えたことは、とてもラッキーなことと感じました。

家族展の一部動画キャプション
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1057116671121090&id=100004683012646

新聞紙で作ったミニ封筒に入っているのはキノコの胞子らしく、それを素っ気なく貼り付けているところなど、強くシンパシーを感じました。




キノコの魅力が、食品として、またアートとして、環境の重要なつなぎ役として、連動していることが理解できて、意義深い展示となっていると思います。お勧めします。

特別展「恐竜の卵展」

長居公園内にある大阪市立自然史博物館へ家族で行き、特別展「恐竜の卵展」を観ました(ブロガー無料招待に申し込んで、今回もラッキーに当選しました)

恐竜の卵展
http://dinoeggs.jp/
webより引用

過去、何度かの自然史博物館での恐竜展を継続して観てきたので、卵という切り口での展示は今まで理解してきた知識を横断的に繋げてくれますし、新たな視点も知る事ができました。
6年前の2012年に観た、特別展「発掘!モンゴル恐竜化石展」で

モンゴルの大地は大陸プレートの上に位置するので、日本のように変動が激しい場所とは違い、後期白亜紀以降に大きな地殻変動が無く、地層が平なままの状態だったので、化石も細部まできれいに残っているので価値が高い
http://d.hatena.ne.jp/prader-willi/20121123/event

という解説がありましたが、今回の展示で中国や東アジアの恐竜の卵の化石が多く展示されていましたし、やはり大陸プレート上にあるが故なのかと推測しました。

また、同じモンゴル恐竜化石展で感じた

「前回の「新説・恐竜の成長」展で感じた恐竜の親から子への愛情のような心の動きや、最後の瞬間まで生き延びようともがく命の鼓動を今回も強く感じました。「新説・恐竜の成長」展はどちらかと言えばエンターテインメント的な演出の面が強かったこともあり、そう感じた部分もありますが、今回のモンゴル化石は演出ではなく、それ故に心に響いてくるものが違うように思います。特に、巣の中で卵を抱えつつ息絶えたと思われるシチパチという恐竜の化石の美しさに、言葉を失いその前で立ち尽くすことしか出来ませんでした。」

と感想を書いていましたが、今回も孵化直前に何らかの変動で埋もれたまま死んだ卵の化石や、卵を体内に抱えたままの母親恐竜の化石が印象に残りました。

恐竜も子育てをしたのではという仮説と、進化の過程で、最初は卵を産みっぱなしで土を被せるだけであったのが、土の上から覆い被さり温めるようになり、卵は半分土に埋める程度で直接体で卵を温めるようになる姿に、私たちの抱く感情に近いものを恐竜達も少しずつ獲得していったのだろうと感じますし、その事がとてもよく伝わる展示構成になっていたと思います。

それにしても、多様な形の卵がありますね。

娘のアーチャンはやはり触れることの出来る展示が楽しい様子でした。


博物館を出た後、長居公園の梅林がちょうど満開で観ていると、たくさんのメジロたちが花の蜜を吸いに集まってきていて、この本当に小さな美しい小鳥が恐竜の末裔であるなんて、ちょっと信じられないですが、気の遠くなるような長い時間の経過とともに、姿を変え、生態も変えつつ、生き延びてきた命のちからを改めて感じました。